2019/08/21
第269回 関東甲信越1都9県議長会議が開催されました。
群馬県高崎市にて、関東甲信越1都9県議長会議が開催されました。
ここでは、各県から提出された、国への要望事項=議案について審議を行いました。各都県からの議案については、
・アスベスト問題の早期解決について(東京都)
・子どもの通学・通園時における総合的な安全対策を早急に求めることについて(神奈川県)
・教育予算の拡充を求めることについて(千葉県)
・医師等医療従事者の確保対策の充実強化を求めることについて(茨城県)
・交通安全対策の強化を求めることについて(栃木県)
・中高年の引きこもり対策の推進を求めることについて(埼玉県)
・空き家対策の充実を求めることについて(山梨県)
・林業の成長産業化に向けた更なる取り組みを求めることについて(長野県)
・地方交付税の確実な配分を求めることについて(新潟県)
・医師の偏在解消に向けた取り組みについて(群馬県)
となっています。
本県提出の「交通安全対策の強化を求めることについて」という議案について、その詳細をお伝えします。
『本年5月に、滋賀県大津市において散歩中の保育園児の列に車両が突っ込み、幼い命が失われるという痛ましい事故が発生しました。
我が国の将来を担う幼い子供たちが犠牲となった事故であり、決してあってはならないことであります。
地方自治体においては、これまでも各市町村において策定した通学路交通安全プログラムにより、学校関係者、警察、道路管理者等が連携し合同点検を実施したうえで、必要な対策を講じてきたところでありますが、今回の事故の重大性に鑑み、園児等を含む子どもたちの安全と生命を守るべく、あらゆる手段を用いて交通安全対策に取り組んでいく必要があります。
よって国においては、こうした地方の実情を十分認識し、通学路や児童の移動経路等における交通安全対策の強化を図るため、次の対策を講じられるよう強く要望するものです。
1.内閣府、文部科学省、厚生労働省、国土交通省、警察庁などによる交通安全対策に関する国の推進体制を強化すること。
2.通学路に加え、園児の移動経路についても、保育園・幼稚園、警察、地方自治体、道路管理者等の関係者が合同で点検を実施し、危険個所について速やかに改善措置を講じることができるよう支援を行うこと。
3.通学路や園児の移動経路等における交通安全対策を着実に推進するため、一括交付金ではなく別枠で予算を確保するなど、必要な財政措置を講じること。特に、合同点検により緊急的な対策が必要となった箇所については、補正予算等により財政支援を行うこと。』
これらの議案が採択され、次回の全国議長会に提出され審議されることとなりました。
また、次回の関東甲信越1都9県議長会が栃木県で開催されることも決定し、『喜んでお引き受けいたします』とお答えしてきました。
議案の審議に加え、各県の議長さんと率直にお話し意見交換することで、他県の様子や本県との違いなどを知ることができ、とても勉強になります。
このような経験を議会活動に活かしていきたいと思います。