2016/10/25
足利銀行・常陽銀行の経営統合について
足利銀行と常陽銀行の経営統合により、総資産が15兆円を超え、全国第3位の巨大な地銀グループ「めぶきフィナンシャルグループ」が北関東に誕生しました。
地元の経済団体、企業においても、この経営統合を高く評価し好意的に受け止めている声が大半ではないかと感じています。
栃木県を含む北関東エリアは、首都圏に位置する地理的な利便性に加え、高速道路や新幹線等の充実した交通インフラを背景に、全国有数の企業立地地域として非常に高いポテンシャルを有しています。
国が策定した、2016年度から10年間の都市づくりの方針を定めた「首都圏広域地方計画」にも、北関東の産業集積が初めて位置づけられました。北関東エリアへの重点的な予算配分や事業化促進が期待されます。
一方で、少子高齢化や人口減少に伴う社会構造の変化や、金利水準の低下等により、地域金融機関の経営環境は年々厳しさを増しており、金融機関同士の競争も激しくなっていくことが予想されています。
こうした状況の中、栃木と茨城、それぞれの県のリーディングバンクが、より利便性が高く、質の高い総合金融サービスの提供等を目的にタッグを組むことは、地域振興を支え地方創生を進めていく上でも、大変心強いものではないかと感じています。
特に、港も空港もない栃木県にとって、茨城県との広域連携は今後極めて重要なテーマであると思います。
めぶきFGには、これまで担ってきた地元中小企業等への支援をはじめ、地域密着型の金融仲介機能、コンサルティング機能を十分に発揮され、県内経済の安定と発展のために寄与していただけますよう、お願いいたします。