政策提言・時事問題リポート

2016/12/01

「本物の出会い栃木」デスティネーションキャンペーンについて

全国のJRグループによる日本最大規模の観光キャンペーンである、デスティネーションキャンペーンに関する実行委員会の設立総会が去る8月5日に県の研修館にて開催されました。
 JR東日本大宮支社の方から、このDCの意義等について講演がありました。
「JR6社がその企業力を最大限に活用して宣伝活動を行っても、対象地域の魅力が乏しくては、DCの効果が発揮しきれない。地域の自治体や公共団体、企業、住民による地域の魅力の掘り起しや磨き上げが不可欠である。まさにJRと地域との協働である。」とのことでした。


 実行委員会の構成メンバーについて、県内各種団体や大学教授等が多く入っています。各団体の理解と協力を得ながら、という考えはもちろん理解しますし、そのとおりだと思います。
 しかし、全国各地から、幅広い年代層の方々に来県してもらえるキャンペーンにしていくためには、準備の段階から、若者や女性、県外在住者、外国の方などの嗜好、意見等を調査し取り入れていく努力が必要だと思います。


 来年4月には、全国の旅行会社の商品造成担当者を招き、栃木県各地を巡る旅行商品の造成促進や観光情報の発信を目的として「全国宣伝販売促進会議」を開催します。本番前の極めて重要な会議であると思っています。
 この全国宣伝販売促進会議の際、1泊2日の現地視察(エクスカーション)を5コース設定するとのことです。ここで、この宿泊エリアが全て県北部ということに疑問を感じました。
 観光素材を掘り起し、磨き上げ、発信していく、ということからすると、こちらで観光素材としての可否を判断せず、各地の多くのものを提供していく必要があると思います。従来型の考えは改めるべきではないでしょうか。
 そもそも、4月~6月という「春」の季節のキャンペーンに本県が選ばれた要因としては、足利フラワーパークの存在がとても大きいことは間違いありません。地元のニューミヤコホテルはリニューアルしたばかりです。
 そこで、「前泊」という形にはなりますが、足利市にも宿泊する方向で調整をしてもらうことにしました。当局の配慮に感謝しています。
 足利市に限らず、例えば県東部の茂木町にも「ツインリンクもてぎ」に立派な宿泊施設がありますので、県内5エリア全てに宿泊先を設定することで進めていただきます。
 これらの事項を含め、デスティネーションキャンペーンの成功に向けて委員会等を通じて積極的に意見を述べ、強く働きかけていきたいと思っています。
 皆様のご協力をよろしくお願いいたします。