2017/02/04
「5県議長会」における「観光振興」に関する議論について
今月 2日、 3日と、北関東 3県 + 新潟県、福島県で構成する 5県議長会議が福島県で開催され、五月女議長と一緒に参加してきました。
今年度の幹事県である福島県が設定したテーマは「広域的な観光の振興」です。
冒頭、観光庁観光地域振興課長より「観光に関する最近の話題」として講演をいただきました。
ここで示された資料によりますと、観光交流人口の経済効果として、
◇ 定住人口1人当たり年間消費額 = 125万円
これを旅行者の消費に換算すると、
⇒ 外国人旅行者 8人分 ( 1人当たり 17万6167円 )
⇒ 国内旅行者 ( 宿泊 ) 25人分 ( 1人当たり 5万520円 )
⇒ 国内旅行者 ( 日帰り ) 80人分 ( 1人当たり 1万5758円 )
となります。
つまり、
◇ 定住人口1人減少分を
・ 外国人旅行者 8人、または
・ 国内宿泊旅行者25人、または
・ 国内日帰り旅行者80人
の増加でカバーできる、ということでした。
これは推計であり、旅行者の消費額の中には、航空運賃等の移動にかかる支出や宿泊代等、全てのものが含まれているので、これが訪問した特定の地域で全て消費されるわけではありませんが、これだけ大きな経済効果があるということを具体的に示したものであると思います。
今後、東南アジア、オセアニアなど、更なる観光誘客が期待される地域から、いかにして栃木県に多くの人を呼び込めるか、とても大事な時期を迎えています。
空港を持たない本県としては、今回の 5県の枠組みを最大限に活用し、他県との連携強化による相乗効果を生み出しながら、これまで以上に積極的に行動していかなければなりません。
観光地旅行だけでなく、足利市の経済界で推進している「足利流5S」等を活かした産業旅行、教育旅行等にも力を入れて、足利市・栃木県の発信力をより高めていく施策の展開を図っていけるように努めてまいります。