政策提言・時事問題リポート

2016/08/03

とちぎテレビ「正副議長に聞く」収録について

去る4月27日、とちぎテレビの「正副議長に聞く」収録を行いました。
 そしてこの度、放送となりました。
 この収録でお話した内容について、報告いたします。


◇テーマ<人口減少への対応・・・移住対策について>
 東京圏からの移住、UIJターン促進の取り組みを強化したいと考えている。今年度より、東京・有楽町の交通会館にある「NPOふるさと回帰支援センター」内の本県ブースを増強し、仕事と住まいの情報をワンストップで提供できる体制を整備した。
 ここでのアンケート調査によると、本県ブースに相談にお越しになる方は、20代から40代の方が6割以上であり、県外出身者が8割を占めている、そして、やはり仕事に関する相談が多い、とのことである。
 これらをしっかりと分析しながら、求められている以上の情報を、適切なタイミングで提供するのはもちろん、戦略的な移住セミナーを開催するなど、特に、働く世代、生産年齢人口に着目した取り組みを強化できればいいと考えている。
 PRとマーケティングに意識を置いて、先進県である長野県や山梨県に負けない事業展開を図りたい。


◇テーマ<とちぎの教育振興について>
 「全ての政策の基本は人づくり」という知事の考えに同感である。社会を支えるのも会社や組織を支えるのも、まさに人であり、地方の時代を迎え、「人づくり」はより一層重要になっている。
 まずは、人を産み、育てる、というところから県としての支援を充実させていきたい。
 そして、幼稚園・保育園・小学校の連携を強化しながら、小中学校においては本県独自の少人数教育を更に進め、子どもたち一人ひとりにきめ細やかな指導ができる体制を整備しなくてはならないと思う。
 また高校においては、各校の特色化・活性化を進め、選ばれ勝ち残れる、魅力ある学校づくりに努めるべきだと考えている。
更には、教育力を評価される柱でもある学力についても、全国上位を目指し、家庭学習も見直しながら取り組みを強化していく必要があると思う。


◇テーマ<とちぎの魅力発信について>
 今般、JRグループ6社による平成30年春のDC(デスティネーション・キャンペーン)の開催地域に指定された。これは国内最大規模の観光キャンペーンであり、本県としては19年ぶりとのことである。平成29年のプレ、そして31年のアフターと、前後合わせて3年間に渡りPRしていただけることになる。大変ありがたいことである。
 そして平成32年には東京オリンピック・パラリンピック、更にはその2年後に本県で国体開催と、これから本県にとって極めて重要な時期を迎える。
 昨年開設されたJETRO栃木との連携を深めながら国際戦略を練り上げ、例えば、従来の観光地旅行に加え、例えば足利市の5S等を活用した産業旅行や、教育旅行等にも着目しながら、県外、国外からも多くの人に来県してもらい、本県の魅力に触れていただきたいと思っている。
 地域資源を掘り起こし、磨き上げ、強力に発信していかなければならない。
 積極的な情報発信、情報収集、情報提供に努めていく必要がある。


◇テーマ<災害に強い県土づくりについて>
 昨年9月の関東・東北豪雨では、県内でも甚大な被害が起こってしまった。県が管理する公共土木施設や農地、林道などについては、おおむね、今年度中に復旧工事が完了する見通しとのことで、県職員の皆さん、建設事業者の皆さんには迅速な対応をしていただき、感謝している。
 また、今回は栃木市や小山市で公立学校が被災してしまった。そこで、県の教育委員会と市町の教育委員会、そして学校現場の間での、情報共有体制、協力、サポート体制の在り方について、去る3月に明確にルール化したところである。
 災害情報の収集、伝達など、課題も浮かび上がったので、その反省も踏まえ、検証作業を行って、地域防災計画の見直しに反映させることにしているが、災害時の各局面に応じた対応ができるよう、体制を整えていただきたいと思っている。
 また、現在、「県民の命を守る河川砂防構想」を策定中であるが、農業施設等を含め、防災・減災を目指した施設づくりについて、一層の事業推進を図りたい。
 災害に強い県、というのは本県のウリの1つであり、また県民からの切実な願いであると思う。ソフト・ハード両面からの取り組みを強化しなくてはいけないと感じている。

※抱負として
 第110代ということで、栃木県議会の歴史・伝統というものを改めて認識し、その責任の重さを感じています。
 本格的な地方の時代を迎え、地方の創意・工夫や努力がより一層求められる中にあって、議会の役割は益々大きくなります。
 県議会はその政策立案力を強化していかなければなりません。
 各議員が議員活動に取り組みやすい環境づくりをすすめ、円滑で活発な議会活動が展開されるように、議長を補佐し汗をかいていきたいと思っています。
 県民の皆様からのご期待に応えられますよう、議会の役割をしっかりと果たして参ります。ご指導をお願い申し上げます。