政策提言・時事問題リポート

2012/04/09

両毛新聞に掲載された講演内容についてご批判をいただきました

4月9日 両毛新聞に掲載された講演内容についてご批判をいただきました。

 3月下旬にNPO法人から「栃木県から見た足利市」というテーマで話をしてほしいという依頼を受け、私がお話した内容が、地元の両毛新聞に掲載されました。

 この内容に対して、一部の市議会議員さんから、「自分と合わない人のすることを非難している」「マイナス的な考え」と痛烈に批判されました。また別の議員さんからは「足を引っ張るような人は自分が劣っている事を認めているようなもの」「自分を越されて悔しいから」と少々意味不明な指摘もありました。

 事実を確認されずにネット上で批判が拡がっていくのは怖いなぁと感じています。

 確かに、この新聞記事だけを読むと、そのような解釈になってしまうのかもしれません。かなり短縮されて記事になっていますし肝心な部分が漏れています。

 私としては単なる批判をしたつもりはありません。実際の過去の出来事を例示し問題点を指摘しながら、市の現状を憂い、お話しました。

 例えば、今年予定されている水防演習。中橋を通行止めにして橋の出入り口に土嚢(どのう)を積む訓練をするようです。これは市の意向ですから、災害に備え演習することはいいと思います。

 問題は進め方です。通行止めにする権限は市にはありません。警察の理解と協力、道路管理者である県、河川管理者である国との事前の調整が必要なはずです。いきなり「橋を通行止めにして実施します」と市から言ってこられても、警察をはじめ関係機関は困るだけです。

 当然ながら、「中橋の両側を通行止めにして水防演習を行いたいと考えているのだが、ご理解、ご協力いただけないか」とか「どのような問題をクリアすればいいか」等、事前に相談する、助言を求める必要があることを私は指摘しているのです。そのほうが事がスムーズに運びます。協力や支援を受けやすくなります。この部分を欠いてしまっているので、国は「好きにやったらいい」というスタンスになってしまっているのです。このようなことが複数起こると、長年築いてきた信頼関係が崩れ、逆に不信感が生まれてしまいます。

 指摘をされた市議会議員さんはこのような状況をご存知なかったのかもしれません。

 過去の失敗を直視し、認めなければ、改善されませんし前進できないのではないでしょうか。

 また、私は話の中で、『市と国、県は上下関係ではなく、対等の関係にある。ただ、県、国をはじめ関係機関と良好な協力関係を築いているほうが、何かのアクションを起こすときにプラスになる。市は財政も厳しいので尚更、県や国から支援を得られるほうがいい。担当者レベルでの意思疎通、協議がもっと必要だと思う。地元議員とも情報交換を密にして協力体制をとれるほうがいいと思う。市と県のパイプ役として、その役割を果たせるように努力したい。』という趣旨を申し上げました。

 このあたりが掲載されなかったので、マイナスの非難と受け止められたのかもしれません。

 その他、県事業と市事業の誤記などありましたので、新聞社には訂正を依頼しておきました。

 今回の一件で、私自身、特に文章になるものについては慎重に確認しなくてはいけないと反省しています。また、指摘されたようなことに終始することがないように、今後も県議会議員としての役割を十分に果たしていきたいと改めて感じています。