2011/03/19
大地震から 1週間が経過して
去る11日に発生した東北関東大地震で、尊い命を失われた方々に心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。
東北地方における凄惨な状況を目にするたびに、言葉を失います。そして、足利市内においても、ガソリン不足、計画停電等、かつて経験したことのない状況に戸惑い、今回の出来事の重大さを痛感しています。
このような中にも関わらず、栃木県は統一地方選挙を予定通り実施することになるようです。これは、県が県内各市町にヒアリングを行った結果、全市町から「選挙を実施できる」との回答があったことを受け、総務省に報告したと聞いています。
私はこの対応を極めて残念に感じています。
栃木県は間違いなく被災地です。上記のような市民生活の実情を見れば明らかです。
はたして、私たち議員が今行うべきことは、選挙活動なのでしょうか。私はそうではないと感じています。市内・県内の状況をいかにして改善していくか。東北地方へ送る義援金や物資の募集、エネルギーの供給、停電時の交通事故防止対策、直接被災した方への物資支援、など考えなくてはいけないことはたくさんあるはずです。
私は、県議会として行動を起こせないか、各市町の代表として代弁者として、地域の実情を直視し何をどうすべきか、議員みんなで考えるべきではないか、そして選挙を延期すべきでないかと働きかけましたが、私たち議員にはその権限はないとのことでした。自分の無力さに情けなくなり、やりきれない思いでいっぱいです。
自民党県連として、遊説車(選挙カー)の使用を中止することを決めました。被災者だけでなく、国民感情への配慮、そしてガソリン不足への対応としては当然のことと思います。地方選の実施が決まったからには、それに臨まなくてはなりません。ただ、エネルギー不足や国民感情、心情という点にも十分に配慮をしながら、常識・良識ある活動を粛々と進めていくしかないと考えています。
現在の何よりの問題は原発だと思います。今後の原発の状況によっては、極めて深刻な事態すら想定されるわけです。世界中の国々が今回の原発事故に恐怖し、支援・協力体制を整え、何とかして鎮静化しようとしている。IAEAが調査団を送ってくる。東京では続々と避難している人がいる。
これは明らかに有事です。
栃木県は福島県と隣接しています。栃木県の認識が甘いような気がしてなりません。
危機管理体制はどうなっているのか、万が一のときにどのような対応をしていくのか、現職の議員である以上、しっかりと確認し、意見していきたいと思っています。