2004/10/15
栃木県知事選挙について
来月いよいよ栃木県知事選挙が行われます。現職の知事に対し、現宇都宮市長の『福田とみかず』氏が立候補をする予定であるとの報道がなされています。
この福田とみかず氏は、工業高校卒業後、栃木県庁に就職しました。その後、県庁に勤務しながら、大学の夜間部に学びました。仕事が終わった後、東京の御茶ノ水まで通い、見事卒業したそうです。その後は独学で資格を取り独立し、建築事務所券行政書士事務所を開設しました。そして、知人・友人と多くを語り合い、政治家に向けて歩み出したとのことです。とても努力家だなぁという印象を受けます。
私は議員になってから福田とみかず氏とお話する機会も増えました。初めてお会いしたとき、私のようなまだ若い1年生議員に対しても、自分の考えを熱っぽく語り、また私の話にもよく耳を傾けて聞いてくれました。とても嬉しく感じたことを今でもよく覚えています。きっとたくさんの市民の声も、このような姿勢で聞き、そして大切にしてきたことでしょう。
宇都宮市長時代の実績を見ますと、とっても行動的であることが伺えます。いくつか例を挙げてみます。
1つ目は、小児救急医療です。当時から小児科医は不足しており、特に夜間救急は不十分でした。とみかず氏は、埼玉県など他県にまで足を運び、知り合いの紹介を頼りにして何軒もの医者を訪ね、診療してくれる小児科医を確保したそうです。その結果、24時間、365日の救急医療体制を整備できました。今では他県からも来院するそうです。
2つ目は、小学校の小人数学級です。1クラスに2人の教員を配置する、という取り組みを全国で初めて実施しました。子どもたち1人1人に合ったきめ細かい教育を、という気持ちから、当時の文部大臣に直に交渉したそうです。
このように、前向きな発想から、持ち前の根性と行動力で、実現に向かい努力する、というのが福田とみかず氏の評価されるポイントだと思います。
今回の知事選に当たっても、市町村が自由に活動できるように権限と財源を移譲することや、支払った税金の使い途の一部を納税者が選べる制度、また足利銀行問題についても国に任せず県民の利益を代表して強く臨むことや、企業誘致や雇用対策など、幅広くかつ前向きで積極的な政策を掲げています。
よくご存知でない方も多いかと思い、紹介させていただきました。
しかし、知事選となるとあまり身近に感じず、選挙に行かない、ということも心配されます。しかも、最近では、現知事の後援会長名で、福田とみかず氏を批難する文書が出ました。「ボロが出た」とか「○○を露呈」とか、あまり品のよくない言葉が並んでいます。また別の文書では「コンチクショー」などいった更に醜い言葉が綴られています。とても残念に思います。有権者の選挙離れをますます助長してしまうのではないかと心配です。
相手の批判ばかりではなく、栃木県をどのような姿にしていきたいのか、というビジョンを示してほしいと思います。
栃木県の行方を大きく左右する選挙です。私たちの生活に密接に関係するものですので、棄権することなく参加いただきますようお願い致します。