政策提言・時事問題リポート

2004/05/15

観光と産業の接点について

今年のゴールデンウィークも天候に恵まれ、私が住む足利市を代表する観光名所の『足利フラワーパーク』では、昨年比大幅プラスの観光客が訪れてくれました。フラワーパーク内の売店にて地元の和菓子などが販売されておりますが、こちらについても売上が増加したことと思います。
そして、これまでは東武線やJR線の足利駅とフラワーパークを直接結んでいたバスが、途中でもう一つの観光名所である『足利学校』に立ち寄るルートに変更してくれたそうです。おかげで、足利学校への観光客数も前年比大幅プラスとなりました。しかも、フラワーパークが独自で市内の飲食店マップを作成し、来場者に配布してくださっていたとも聞いています。地域全体の活性化ということに対する足利フラワーパークの協力姿勢に感謝するところです。
観光は産業だと最近言われていますが、まさにその通りであると思います。足利市の観光産業を、民間企業である足利フラワーパークがリードし、それを行政がサポートするという民間主導型は、理想的ではないでしょうか。今後はさらに一歩進んで、飲食店関係の組合や協会などが自主的に案内マップを作成し足利フラワーパークに配布を依頼する、という努力をしていただければ、全体の活性化、地域全体の利益に大きく寄与するのではないかと思います。
連休前後でも、宇都宮の栃木県庁からの帰り道、佐野インターは大混雑で、国道50号線も渋滞していました。広くこの両毛地域が認知され、有名になり、多くの方々が他県からも訪れてくれることを大変うれしく思い、感謝しています。佐野のアウトレットモールでは、新たに20店舗が出店するに当たり、約200人の新規雇用が創出されるそうで、地元向けの採用説明会も開催されました。大変ありがたいことです。
たくさんの方々を受け入れる側である私たちとしては、できる限りスムーズな移動ができるよう道路交通網の整備を推進したり、観光や食事、買い物といった情報を十分かつ分かりやすく提供するなど、積極的に取り組み、改善し、リピーターを増やしていく努力をしていかなければならないと考えます。
観光などを通してこの両毛地域が広く全国に知れ渡り、来客が増え、そして道路交通網が整備される。もともと自然災害が少なく、地盤もしっかりした企業立地に適した地域ですから、北関東道が全線開通となれば進出企業も大いに期待できることでしょう。新たな企業の進出は間違いなく新たな雇用の創出へとつながります。地域の活性化が促進されます。
このような一連の良い循環が生まれてくれることを強く期待します。足利銀行の一時国有化という逆風に負けることなく、私たちが暮らす地域に誇りを持って、広域的な連携を深め、努力していきたいと考えております。